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2021年09月

これからの人生を楽しむための人生会議(院長より)

2021.09.01

近年は平均寿命が延び人生100年時代と言われています。糖尿病についても医療の進化と共に一般の平均寿命と糖尿病患者の平均死亡時年齢が近づいています1)。高齢者になっても長い人生がある中で、体力や判断能力が低下してきた時のためにあらかじめ周囲の人と人生会議を行っておくことで、より本人らしい老い方ができます。

人生会議は、もしもの時のために本人の望む医療やケアについて前もって考え、家族や医療従事者などと繰り返し話し合い共有する取り組みで、ACP(アドバンス・ケア・プランニング)の愛称です。人生会議では自分の価値観や気がかり、治療や療養に関する意向、人生のゴール、もしもの時のために本人の代わりに伝えてくれる人について話し合います。

広島県地域保健対策協議会は人生会議(ACP)を行う手引きとして「ACPの手引き」や「私の心づもり」といったパンフレットを作成し、人生会議の普及に努めています2)

これからの人生を楽しむために、体力や判断能力が低下してきた時に備えて、周囲の人と人生会議を行ってみませんか?

院長 野島秀樹

1) A Goto et al. J Diabetes Investig 11(1):52-54, 2020.

2) 広島県地域保健対策協議会: もしもの時のために伝えておきたいこと Advance Care PlanningACPACPの手引き、私の心づもり(令和24)(http://citaikyo.jp/other/acp/index.html).